sakush0’s blog

It's in the doing that the idea comes

近代和風住宅 旧木下家住宅 見学してきました。

 

全体写真

こんにちは。

今回は関西旅行第一弾、兵庫県神戸市垂水区にある住宅についてつらつらと。。

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旧木下家住宅の基本情報はウィキさんに頼ります笑

数寄屋造近代和風住宅で、昭和16年(1941年)に又野良助邸として竣工した。昭和18年(1943年)の増築を経て昭和27年(1952年)に木下吉左衛門の所有となり、その子孫である木下吉治郎の遺族から平成12年(2000年)に兵庫県に寄贈された。兵庫県は当屋敷および周辺一帯を隣接する舞子公園に組み込み、平成18年(2006年)から保存修復工事を開始し、完工後の平成17年(2009年)10月24日より一般公開を開始した。

昭和初期築の和風住宅の構えを中庭・前庭も含めほぼ完全に残しており、その希少性から主屋・土蔵・納戸の3棟が平成13年(2001年)11月に国の登録有形文化財に登録された。

 

 以前も舞子ビラで食事をする機会があって、実は一度見ようとしていた住宅。残念ながらその時は閉館しており見学することができなかったので、リベンジです!!

 

あまり見学者もいないであろうと、穴場感を期待して行くと着物をお召しになられた方々が大勢。この日はお茶会が開かれていたみたいで、賑わいを見せていました。

ちょっと残念!笑

 

でも建築の見学者は少なく、ガイドさんが僕一人に対応してくれることに。

ガイドさんは建築が専攻ではなかったようですが、用意したカンペを手に多くのことを説明してくださいました。カンペとは失礼ですね、事前に用意してくださっている資料です!

正直、初めは自分の無知識の状態でモノとしての建築を見たかったので、ああーーガイドいらないーーとか思ってました笑

しかしその思いは一転、今は感謝しかありません。

とりあえず、見たものを簡単なキャプションと写真でどうぞ。

 

洋間

玄関を入って左手に初め案内されたところは洋間。

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水平性を伝えることを考えて、横長の写真にすればよかった。。。

椅子座が主流になる前にこの洋間、なんせこの住宅は1941年にできているので、主流になる50年代よりも少しだけ早いです。

ここの見どころはまず開口部ですね。本来ヨーロッパの建築は縦長の窓が構造上普通ですが、ここは木造なので、これだけの開口部を設けられると。(まあ今じゃ普通ですけどね。)椅子に座ったときの景色を考えて設計されていました。

特徴としては大壁にして日本建築らしさを地味に消し去っているところかな。

床仕上げもよく見て欲しい!あ、写真か笑

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矢板張りを全体的に敷いて、周りは何て言えばいいんだろう、この模様は名前があるのでしょうか。。

 

それから椅子!

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豪華な椅子かと思っていたら、裏には細工が!竹を使って背板の部分を!

一本一本竹の節目が違うのも素敵な意匠ですよね!

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カーテンレールは意図的に隠され(これが良いか悪いかは個人の価値観によるでしょうね。僕的にはいらないかな。。まあカーテン自体は洋風というところからつけたいるのだろうけど、白い壁を遮って、部屋を少し狭く見せてしまっているかなと思ったからです!)

でもね、よく見てください。カーテンレール隠しにも細かい意匠があるんです。

これを装飾ととるかはあなた次第ですが笑

写真を撮り忘れましたが、ほかのガラス窓にも同じような模様が施されていたり、お施主様の趣味がとことん現れています!

 

ところで、この建築の設計者誰なんでしょうね。。

ウィキにも不詳。ガイドさんに聞いても不明。

うーん。

 

中の間

さて次は長押がある最も大事なお座敷です。

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アール・デコ調の照明に美しい彫刻が施された机。

畳を傷つけないように小さい座布団まで置いてあります。

広さは10畳。

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季節的にお雛壇を床の間に飾っているようです。

ここの床の間は通常よりも寸法が広く、様々な飾り物を置くそうです。

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長押がグルーと回っていますね。

 

かっこいい網代天井

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これが一番綺麗な網代天井だったなぁ!

床の間の見えないところに贅を尽くす。素敵です。

ちなみにこの名前は杉柾網代亀甲編というらしいです。

 

香の図

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これ!!「香図」というらしいです!

お茶の香りを当てるゲームの時にできたモチーフ?

香道の中で、ある種の組香(くみこう)、もしくは芸術品の紋様として利用される縦線と横線からなる図柄である。

これを欄間のデザインとして使っているそうです!

こんなことガイドさんが教えてくれないとわかるわけない!笑

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お茶室もお茶会が終わった後に見せてもらいました。

千利休が始めてから四畳半の空間は定番です。卍型配置にしてはダメですよ?

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色々なところに造形美があって、写真フォルダがどんどん埋まって行く。。

 

水屋箪笥

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水屋箪笥!!モノホンを見たのは初めて。

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こちらも登録有形財になっているらしい蔵。中には入れなかった。

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どこか吉田五十八を感じませんか!

 

屋根裏へ?!

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さあさあ、ここですよ大事なのは!!!!

大きな梁。ここはどこでしょう?

正解は屋根裏です。答えがはやーい笑

そうなんです。通常非公開の屋根裏を見せていただきました。

 

僕のことを気に入ってくれたのか、ガイドさんが館長さんに僕を紹介してくれたんですね。館長さんは建築士の資格を持っている方でまだお若い女性の方でした。

 

そんな館長さんの粋な計らいで、特別に屋根裏もどうぞ。って言ってくれたんです。

 

実は。。

ガイドさんも初めて入るんだって!!!笑

 

ガイドさんも嬉しそうにしていました。

まあ、人間がガンガン上がれるほど、構造的に固定はされていないので、普段は公開していないそうです。

しかし当時と同じ姿で残っており(震災の被害は受けていません。)、大きな梁と大垂木、小垂木が拝めました。物置としてちゃんと使われてます!

 

ガイドさんがずっと言ってましたが、建物は使われないと意味がない。だからこうやってお茶会を開いたり、接触禁止の場所がなかったりするのはそのためであると。

 

確かに日本は写真ダメ、触っちゃダメが多いですからね。。

 

 

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最後に、本物の竹と、芸術の竹のコラボでお別れしましょう。

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それではまた。